失敗しないダウンジャケットの選び方(要注意)

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まだまだ、特性を知らずに買っている人がいるここ数年の一押しアイテム
「シームレスダウンジャケット」
針を使わずに作られる。つまり、縫い目がなく、樹脂によって圧着加工(ボンディング)が施されているため、風や雨などを通しにくく保温性に優れています。
ですが、内側からの通気性もよくないため、汗をかいても湿気を外に放出できず臭いがこもるなんてことも。
臭いの原因は雑菌なので、雑菌を繁殖させない為にも脱いだ後は裏返して風通しの良いところに干す必要があります。

「洗えばいいじゃないか。」
そうですね。洗えばいいのですが、先ほど述べたように水を通しにくいので、洗濯機では水の上に浮いてしまいあまり洗えたという感じにはならないでしょう。洗濯表示も手洗いになっている事が多いと思います。洗濯する事が苦でない方はいいのですが、手洗いを好んでする人はそうはいないと思います。また乾きにくく、だからといってコインランドリーのような高温乾燥は樹脂圧着を劣化させてしまうため避けた方がいいです。自分で洗うというのは、簡単なようでとても大変なことなのです。

そこで、クリーニングの出番。
なのですが、シームレスダウンの一番の弱点は、寿命が短いという事。樹脂(ポリウレタン)で圧着しているため、その樹脂が経年劣化していきます。ポリウレタンの寿命はおよそ3年と言われています。いつ剥離がおこるかも分からない為、店頭では断られたり、トラブルの確率が高い事の了解をいただいてからのクリーニングという流れになろうかと思います。

長年に渡り着用しようと思っているダウンを購入する際は、シームレス製品は避けた方が賢明ですし、その特性を知ったうえでご判断いただければなと思います。