浸水した衣類は捨てるべき??
西日本各地で大雨により土砂災害や浸水などの被害がたくさん出ています。毎年毎年・・・
この度、被害に遭われた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
川の氾濫などで家屋に浸水してしまった場合は、細菌により感染症などのリスクが高まります。まだまだ雨続きでなかなか復旧作業は難しいでしょうが、日差しが戻りましたら十分な換気を。
ここ宇和島市も2018年に大きな被害を経験しました。泥かきは本当に大変でした。湿った土砂は重く腰もやられますし、なかなか作業は進みません。おまけに夏の暑さ、そして断水、最悪でした。
土砂はすぐにかき出して、水で流してキレイにしたいところですが、経験上、泥がパリパリに乾燥するまで待った方が簡単にしかもキレイに取り除けます。とは言え生活スペースはなかなか乾燥を待つわけにはいきませんよね。
さて、浸水して汚れてしまった衣類ですが、捨て急がないでください。
日常洗濯できるものはまず感染症予防の為、軽く汚れを洗い流したあとに80℃くらいのお湯に10分以上漬け込んで殺菌消毒をしてください。その後洗濯すれば再度着用できます。ただし高温のお湯につける為、色落ちや風合いが変わってしまう可能性はあります。
そしてスーツなどの家庭洗濯が不可能な衣類、洗う事ができないソファーなどと同様に基本的には全て捨ててくださいとの指示になろうかと思います。クリーニング店でも乾燥されていない衣類や泥が大量に付着した衣類はお断りする可能性が高いです。どうしても捨てられない衣類の場合は、ご自身で処理した後、クリーニング店に相談しましょう。下記に方法をあげます。
1.何もせずにとにかく乾燥
乾燥させる事が大事です。下手に処理しようとすると繊維の奥まで泥や汚れが入り込みます。
2.軍手やブラシで衣類を傷めないように、泥などの付着物を出来る限り払い落す
乾いた泥は、ブラシで払ったり、軍手でたたくと結構落ちます。鼻や口から吸い込まないようにマスクは必ず着用してください。
3.ぬるま湯に1時間漬込む
漬込む事で繊維によっては縮んでしまう可能性があります。重曹をいれると気泡により浮かし効果が高まります。ちなみに洗剤は泥には効果ありません。
4. 押し洗いする
力をいれてもみ込んだりすると繊維が絡み合い、さらに縮む事になるので必ず軽く押し洗うようにしてください。
5.脱水し、形を整えて干す
洗濯機で脱水してください。ある程度水が絞れたら、大きめのハンガーにかけて形を整えて干しましょう。
6.スチームで殺菌・しわ伸ばし
ハンドアイロンなどスチームをあててやる事により、殺菌にもなります。
以上、全ての衣類を救える訳ではありませんが、多少なりとも助けられる衣類があると思いますのでお試しください。